葉はどうして赤くなるの?
2005年 12月 03日

学生時代の専門は一応、植物生理学でした。
紅葉ってキレイではありますが、木にとって見れば苦しくて生きのびるために赤くなってる、と言ってもいいです。
というのは。
寒くなると、植物のホルモンバランスも変わり、成長してる場合ではなくなってきます。
つまりは「寒いし、どうやってやりすごそうか~(>_<)」という考えに切り替わります。
そうなると、まず葉は邪魔です。
成長時は葉で光合成した栄養が重要でしたが、寒くなってきたら光合成するエネルギーや葉自体を生かしておくエネルギーは不要です。
光合成する緑色素(クロロフィル)は分解されて、それがエネルギーとして、木の衣替え(落葉の準備と幼芽保存)に使われます。
その時に、赤系色素であるアントシアニン合成や目立っていなかった黄色系色素のカロテノイドが目立ってくることで、木の葉は秋の風景になります。
紅葉のメカニズムは、老化の一種らしいです。
植物の老化の研究をやってる人がいたので、思いだしたので書いてしまいました。
こうでもしないと、学生の頃のことが全く役に立ってないような気が・・・。
今日は親知らずを抜いた後、パスポートの更新のために浜大津へ。
湖岸道路の紅葉並木道は今こんなカンジです。
葉はきれいだけど、歯は少しイタイ・・・
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by return_to_nature
| 2005-12-03 00:43
| 雑学